木漏れ日の家の根切工事を進めていたのですが・・・
GWが明けて工事が再開したところで現場に行ってみるとまた一つ問題が。
現場からは問題がないような話だったのですが・・・
前回同様、地中からはちょこちょこ昔建っていた家の解体物が出てきてはいたのですが、
根切が終わって均してある地面に大きなガラがあったので私が取り除いてみると・・・
なんと、空洞が!
現場にあったスコップで、少し掘ってみるとかなりのガラが積み重なっている様子。
これは大問題。
という事で、急遽現場監督に電話をし、現場の職人さんにその部分をもう少し掘るように指示。
すると、出てくる出てくる。。。
こうなるとどこに何が埋まっているかわかりません。。。
地盤調査をした際に部分的に軟弱な部分がありました。
それがこの玄関部分。
こちらも念入りに掘削してもらうと・・・
やはりガラが出てきました。
しかし、こちらは思ったほど量はなく一安心。
建物の荷重が一番かかるところは重点的にチェック。
幸いなことに、こちらでは赤い土※が出てきて強固な地盤であることが解りました。
※関東ロームと思われ、粘土層で充分な地耐力が期待できる
敷地の基礎周辺部の地層を見てみるとこのように浅い部分ではレンガや瓦などの埋設物がたくさんありました。
そして、根切後の現場にはこれだけの配管などの残骸が残りました。
ほんと、地中には何が埋まっているかわかりません。
現場で埋設物がありそうな怪しい箇所はできる限りチェックして取り除きましたがこの判断が難しいですね。
一応、これ以上は出てこないと思うのですが、もう少し掘ればどんどんガラが出てくるかもしれません。
先ほどのように空洞化しているところに基礎を載せたら後々大変なことになります。
とはいえ、調査のために余分な土を掘り起こすと優良な地盤が柔らかくなってしまい、逆に建物にとっては良くないのです。
もし、私が現場に行っていなければこれらは見つからずそのまま工事が行われていたと思うとぞっとします。
しかし、そのためにもっと埋設物があるかもしれないという不安が付きまとうという事態。
何とも言えませんよね。
知らぬが仏とはよく言ったものです。
しかし、問題を見つけてしまった以上お施主様に報告し、対処案を伝え協議をします。
更地での新築では本当に注意が必要ですね。
一通り根切が終わると、ごらんの様な棒を持って職人さんがチェックしています。
こんな形の蜘蛛みたいな足のレーザーを使って掘った深さが図面通りかチェックしてるんですね。
足りないともちろん問題ですが、掘りすぎても土が柔らかくなってしまうし、コンクリートの量も増えて重くなりいいことがありません。
とても重要な作業です。
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しかし、お施主さんに現場レポートの了解を得てから問題続きで申し訳ない気持ちになります。
ただ、こういった問題はきちんと現場に足を運んでチェックしているからこそわかること。
建売住宅などでは、わざわざ買う人に報告はないだろうし、ましてや見ぬふりしてそのまま家を建てているのが実情だと思います。
実は、これから記事にしようとしている次の工程でも少し問題が・・・
これも通常であればたぶん気づかれずに工事が行われていること。
それだけ現場ではいろいろなことが起きます。
その一つ一つの事件?問題をきちんとレポートしているにすぎません。
全て問題なく丸く収まる現場。
それこそが一番問題だったりするかもしれません・・・
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