雨の中の建て方工事~雨後の竹の子

木漏れ日の家建て方

木漏れ日の家の建て方工事の写真です。
建て方工事とは、いわゆる上棟の事。
柱や梁を組み上げる工事の事を言います。

この日はあいにく午後3時から大雨の予報。
2階ぐらいが組みあがるころにと午前10時ぐらいに現場に到着すると・・・

もう小雨がちらほら。
午前中は持ちこたえる予報だったのに~

雨の日の工夫

現場の職人さんは雨に濡れながらも作業を。
というわけで、私も荷物に傘を差しだし濡れながらの確認です。

木漏れ日の家建て方

現場は二階の梁がちょうど完成したころで、雨を見越して急ピッチで作業をしていた模様。
梁を取り付ける所を見たかったんですけどね。

梁が組み終わると、2階に敷く床合板をクレーンで持ち上げていました。
こちらを足場として小梁などの置き場にしたり作業スペースを確保します。

木漏れ日の家建て方

小さな梁はこのように投げ渡しで上階に。

木漏れ日の家建て方

梁の上を器用に歩きながら組み上げています。

木漏れ日の家建て方

プレカット前に、何度も協議を重ねた接合部分。
うん。
しっかりできている!

しかし、私は見つけてしまったのです。
重大な問題を・・・

木漏れ日の家建て方

なんと、梁を横から見ると切断された後のようなものが。
よく見るとボンドで接着されています。


え?

目を疑いました。
梁を下の梁のあごに乗せ、荷重を負担するはずが、これでは接着剤でもっているだけです。。。

確かに集成材も接着されていますが、断面方向が違うんです。
詳しい説明は割愛しますが、この向きで切断したものを接着するなんてありえません・・・

おそらく、プレカット工場で機械加工できなくて、工場内の大工さんが手加工で細工した時に間違って切り落としてしまったのでしょう。
しかし、それで作り直すのでなく接着してよこすとは・・・

とりあえず、今から交換や工事を止めての対応ではよくないので、後日受け材を入れる等で対応することにしますが、こんな施工ミスもあるんですね。
ほんと現場って恐ろしいですね。

木漏れ日の家建て方
他には土台のプレートが足りていなかったり。。。

木漏れ日の家建て方

防蟻断熱材の補修が不完全なので、土台のパッキンを変更するという約束のはずだったのが間に合わなく、ほかの物に代わっていたり・・・

木漏れ日の家建て方

また、そのパッキンも元の設計と違うものだから、ボルトの掛かりが足りないんじゃないか疑惑が発生してイロイロ調べたり(これは結果大丈夫そうでした)、細かい事件は常に介在しています。
とにかく問題が見えなくなる前に確認しないとです。

木漏れ日の家仮筋交い

二階の柱等を組み上げる前に、仮筋交いというものを取り付けます。
まずは、梁部分に留め付けます。
この時はブラブラです。

木漏れ日の家建て方

そして、ここから大工さんの重要な仕事。
建ち倒れを確認します。
建物がゆがまないように柱が垂直になっているかを確認します。

木漏れ日の家建て方

下げ振りという道具を使って垂直を確認しています。
ケースに包まれて風などの影響を受けないようになっているんですね。
暴風下げ振りと呼びます。

木漏れ日の家建て方

それを補正するための工具がこちら。
名前を聞きそびれましたが、突っ張り棒のようなもので垂直を確保します。

普段はチェーンの様な工具で引っ張って調整しているのですが、こういった突っ張って調整する工具もあるんですね。
はじめてみました。

きちんと垂直に柱が建っているのを確認し、先ほどのブラブラの仮筋交いを留め付け固めるのです。
この作業はとても重要で、この作業がいい加減だと大工さんが後に困ることになります。

木漏れ日の家建て方

ここで、一旦現場を離れて再度午後に現場に戻ってきました。
今度は監督さんに進捗を確かめながら小屋組みが出来上がるころに到着しました。

しかし、雨は強まるばかり。
現場の職人さんはずぶ濡れで作業しています。

安全帯(落下しても大事故にならないような命綱)をしていない現場もよく見かけますが、さすがにこの雨の中の作業。
職人さんも慎重にできる限りの安全を確保しながら作業を進めていました。

ちなみにこの状態だとまだ柱はぐらぐらして危険な状態。
ほんと職人さんの度胸には頭が下がります。

木漏れ日の家建て方

梁が取り付く前はこんな姿をしています。
仕口といって梁と梁の接合部には予め加工がされています。
複雑な形状で工場で機械加工しているんです。
昔はこれを大工さんが手加工していたんですから(もちろん形は少し異なります)、ほんと大変な作業ですよね。

木漏れ日の家建て方

大雨に見舞われながらも、予定時間にほぼ上棟しました。
雨が降っていないと、床の合板などを貼ったり、もう少し作業を進めるのですが、もうこれ以上は作業が無理だとの判断です。

しかし、上棟してから雨が止んだではないですか・・・
不思議なことに雨がやんでからぐっと体温が下がりのども痛くなってきました。。。
気化熱?湿度の影響かな。雨が降っていた時の方が辛くないんですね。
逆にもっと早く雨がやんでいたほうが職人さんは大変だったのかもしれません。

本来はここで簡単な上棟式を執り行う予定が、さすがに職人さんの体力も限界なので延期しました。
というわけでこの日の作業はここまで。

昔は、先ほど説明したように現場の大工さんが刻みと言って梁や柱に加工を施し何日もかけて上棟していました。
今では、プレカット化が進み一日で上棟します。
ですから、上棟式の意味合いがだいぶ薄くなってしまったんですよね。
ちょっと寂しいです。。。

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