Portfolio / 竣工写真ピックアップ
Concept / コンセプト
建築家の自邸であるAkatuki Houseの親世帯部分の竣工写真です。
ジャパニーズモダンな落ち着きのある終の棲家で、老後の暮らしと、子世帯の結びつきを考えた住宅です。
子世帯との結びつきは別途Akatuki House全体の話として触れたいと思います。
Idea&Detail / 家造りのアイデア・設計のポイント
フレキシブルな憩いの和室
[su_tabs][su_tab title=”①和室と一体利用” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””][/su_tab]
[su_tab title=”②掘り炬燵” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””][/su_tab]
[su_tab title=”③襖で仕切る” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””][/su_tab][/su_tabs]
※タグで写真を切り替えることができます。
リビング脇の和室はフレキシブルに使える憩いの場。
子世帯との交流するのはこの場所で、子供を連れて良く庭から訪れます。
普段はリビングと一体利用していますが、来客時などは仕切って利用しています。
また、冬場は掘り炬燵として利用可能で、無印良品で買った既製品の炬燵を掘り炬燵の様に利用できる工夫をしています。
建具で魅せる住み良い工夫
リビングから見える範囲に仏壇がある場合、来客時に仏壇が丸見えだとせっかくの雰囲気も台無しになってしまいます。
そこで、隠ぺい扉として仏壇を隠す事が出来るようにしています。
また、階段をリビングに面して設けると暖房効率がとても悪いです。
暖かい空気は上に上る性質があるため、階段を通じて2階に移動してしまうからです。
そこで、冬場の暖房効率を高めるために大扉で仕切れるようにしました。
襖の裏は江戸唐紙を使いドラマチックな演出をしています。
普段は引き込まれている襖だからこそ、閉じた時に目に飛び込む江戸唐紙が引き立ちます。
IKEAのキッチンを利用してあたたかみのある食卓に
キッチンはIKEAのキッチンを採用。
この当時はまだまだIKEAのキッチンもメジャーではなく、工務店も大工さんも初めての利用となるため苦労して取り付けておりました。
ローコストでかつ木の雰囲気の落ち着いたキッチンです。
写真では伝わらないと思いますが、周辺の造作家具等と取り合うように標準部材をカットしたりカスタマイズして利用しています。
はやりのIHではなくガスコンロに住宅用スプリンクラーを添えて
高齢者の住宅を新築する場合、まず初めに頭に浮かぶ住宅設備はIHコンロ。
火がないので安全で、家族も安心な設備です。
しかし、IHクッキング教室等に参加して調理法や出来上がった料理の食べ比べなどを行った結果ガスコンロを使いたいという結論となったため、安全性の一番高いコンロを使用するとともに、住宅用スプリンクラーを設置することとしました。
採用したスプリンクラーは水道直結型のスプリンクラーで簡易的なもの。
死水にならない様にトイレにつながる配管の途中に設けています。
火が危ないからとIHという設備にすぐ逃げるのではなく、意図をくみ取って安全性を他で確保するのも大切だと考えています。
介護を視野に入れた広々洗面化粧室
延べ床面積が約80㎡と極小物件であるにもかかわらず、洗面所スペースは広めにとっています。
それは介護等になった場合に対応しやすいように。
洗面台は足が下に入る様にカウンタータイプとしています。
手摺なども予め設置しましたが、東京都(荒川区)の場合、介護認定を受けると手摺の設置等には補助金が下りる為、必要性が出た時に設置するという流れでよかったかもしれません。
本来、洗面の下に収納するものはミラーキャビネットやキッチンのバックセットの裏側のデッドスペースを有効活用して作ったリネン収納を利用しています。