上棟後、長雨に降られ工事が遅れていました。
雨仕舞がきちんと出来上がる前に、いつもより長い梅雨が始まってしまい外回りの工事が中断していたのです。
例年通りなら晴れの日を狙って少しづつ工事を行えたのかもしれないのですが、今年の梅雨はほんと晴れ間がなく異例でした。
そして、同じように屋根の工事を待っている現場が重なりなかなか進まなくなってしまったのです。
そこにきて途中から工事に応援で入る予定だった大工さんが入院してしまって、毎週現場に訪れてもほとんど進展のないまま1か月ほどたってしまいました。
ようやく梅雨が明け急ピッチで工事が進み、先日金物検査を行ってきました。
実際には、少しづつ工事の進捗に合わせチェックはしていたのですが、前回チェックしたところがきちんと是正されているかなどを再確認しました。
ちなみにこれらが柱と床材や筋交いなどとをつなぐ金物。
上棟後に、アンカーボルトなどの位置などはチェックしていたので、それ以降に取りつける金物がきちんと使い分けられているかの確認です、
金物が取り付いているかの確認はもちろんですが、その金物が正しいかの確認の方が重要です。
このL型の金物は合板の上から使うタイプと違う品番が刻印されていたのですが、取付ビスを替えることで合板の上からでも期待する耐力が確保できることを確認。
そのように、一見金物がきちんと取付いているように見えて、誤った金物が取り付いたり、取り付けのビスが違ったりという細かいミスがよく見受けられます。
その間違いを探すのもなかなか難しいのですが、一か所一か所図面と見比べてチェックします。
アンカーボルトもきちんどナットが締まっているかをチェックしながら、再度間違いがないかを確認します。
合板の釘が正しいかも確認対象。
釘の種類によって釘頭の色が違うので打った後からでも確認できます。
と、釘の色を確認しようとしたところ問題発覚。
施工時に仮止めしていたビスのまま釘が打ち込まれていません。
釘よりビスの方が概して引き抜きに対しての強度は上ですが、ビスの長さなどが不明だったので、釘を増し打ちしてもらう事にしました。
柱と梁の間に金物が見つからなかったので、外部に取りついているのだろうと外から確認。
すると、付け忘れだったことが発覚。
まぁまぁよくある事ですが、きちんと設計者が確認しないとこういった箇所が付け忘れのまま進んでしまう事になります。
ウォーリーを探せ!とは違って
”あるかわからない間違い”を探すのって本当に難しいのです。
間違いが全くないかもしれないし、何個も何十個もあるかもしれない・・・
検査が終わって帰宅してから、「あれ?あそこ確認したかな?大丈夫かな?」と不安になることも。
サッシ周りの取り付け方については早い段階から注意事項を伝えていました。
現場で間違いが多いのはこの防水テープの張り方。
きちんと打ち合わせ通りに施工されていて一安心です。
写真だと違いが判らないと思いますが、外壁の色の確認。
なるべく現地で色見本を確認して決めます。
本当は、外壁面にあてて確認したいのですが、青い色の防護ネットの影が邪魔して正しい色認識が出来ません。
ですが、周辺環境を含め色の検討をしたいのでできる限り現地で色決めをするようにしています。
というわけで、サッシも取り付きようやく雨水が防げるようになりました。
盆明けから急ピッチで工事が進むことに期待です!
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