勇気ある現場・現場監理の難しさ

勇気ある現場

街中を歩いていて工事現場があるとついつい勝手に監理してしまいます(笑)
そのなかで非常に気になる現場がこちらの写真。

基礎のコンクリートを打設中で止まっています。

原因は様々考えられますが、通常コンクリートは一日の内に打つのが基本で(底盤と立ち上がりは同時に打てないので間が空く)何日もこの状態で放置するという事はよっぽどのことがあったのでは?と想像してしまいます。

建築看板が立っていなかったのでハウスメーカーの工事なのか?も不明ですが

このタイミングで工事が止まるという事は倒産や変更というよりは、大きな間違いやミスが当日発覚して急遽中断したのではないでしょうか?


この現場中断の判断は難しく、現場監督にきちんとものが言える設計者だったのではないでしょうか?

私の現場では基本的に打設より前の日に鉄筋の検査を行い事前に是正工事をしてもらうのですが、特に繁忙期になると生コンの予約もとりづらく、予め打設日が決まったうえで工事を間に合わせるといった現場が多くあります。

そうすると、検査日にはまだ出来上がっていない、配管の工事が行われていない、予め入れておくべきアンカーボルトが入っていない。といった事前にチェックしたいことが確認できないことがあります。

そういった場合は、打設前に行うべき事を再確認して写真に残してもらえるように頼むのですが・・・・

  • 後から重要な鉄筋を切って配管を入れられた(補強もなし)
  • 指摘したにもかかわらずアンカーボルトを施工せず打設された

といった重大なミスが起こったことがあります。
かなり厳しく現場を監理しているつもりですが、こういった事が起きるんですよね。

ですから配筋検査はとても力を入れているわけですが、やはり現場の認識は○○の仕事(大手のハウスメーカー)で指摘されたことがないからやらなくていいでしょって感じで猛反発を受けることも多いんですよね。
大手ハウスメーカーで行っている仕事で指摘されない(≠施工ミスでない)という盾で間違いをすぐに認めないということは何度もありました。

ハウスメーカーは独自の実験等で仕様を決めているのでそれでいい場合もあるし、施工者と監理者が一体なので検査が甘いという要因もあります。

そして、構造計算等で基礎を設計している場合は根本的にそれら一般的な仕様と異なる基礎の事もある訳で、図面と違ったものを作っておきながら、その間違えを容易に認めない風潮が小規模の住宅の現場にはあるように感じています。

今回のこの現場ではどのようないきさつで現場が止まったのか不明ですが、この状態で設計監理者の指示で現場を止めたのだとしたらすごい勇気のいる立派な監理をしたのだと思います。

生コンの打設は先に述べたようにすぐに手配できるものではなく、またその後のすべての工程に影響を与える為、止めるのが容易ではありません。
だからこそ間違いやミスを見過ごして工事が進んでしまう事が多い中、現場監督側が気付いて止めたのだとしたらそれはそれで素晴らしいことだと思いました。

とてもいろいろなことを考えさせられる一枚です。

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