急な仕事が入ってしまい、少し更新間隔があいてしまいましたが木漏れ日の家の現場レポートを続けます。
上棟の際、大雨に降られ上棟式を延長していたこの現場。
翌週に改めて上棟式を行いました。
ただ、上棟式といっても本当に形だけで
お酒と塩、お米をお施主さんに用意していただき建物の四方を清め上棟を執り行いました。
神主さんなどは呼ばず監督さん中心に行います。
まず、お施主さんが塩で清めます。
その後、祭壇の清酒を開栓し、四方固めの儀(塩、米、酒で建物四隅を清める)を執り行うのが正式な流れですが、今回は祭壇は準備していないのでそのまま同時に四方固めを行いながら建物の隅を回りました。
また、正式な上棟式となると餅まきや投げ銭を行ったりするわけですが、もちろん今回は省略です。
ちょっと寂しい気がしますが、これが最近の上棟式の主流だと思います。
やはり、プレカット化(工場で予め柱や梁を加工する事)により、上棟のありがたみが少し減ってしまったためだと思います。
式の省略のお詫び?というわけではないですが、監督さんがお札について説明をしてくださいました。
そして、棟木にお札を取付完了です。
こちらは一時的で、屋根を造るときに邪魔になるので後日屋根裏へと移動させます。
直会(なおらい・上棟式の後のお食事会)は上棟時に簡易に済ませているので今回はありません。
上棟と別日に行ったため非常に簡素になりましたが大事なのは気持ちです!
工事の安全と無事に完成することを願って上棟式は終了です。
さて、現場の方は何度か足を運んでいるのですが、劇的に変化があるわけではありません。
次の大事な現場監理は金物チェックなのですが、まだチェックするには中途半端なので後日改めてチェックする予定です。
屋根部分を造ってしまうと工事が出来なくなってしまう軒レベルの構造補強。
今回はこの小屋裏の部分にも合板の施工が必要となるため、間違いのないように何度も注意していたところ。
キチンと施工されていて一安心。
耐震等級3という高耐久の家を設計しているので普段とは違うところにも確認しなければなりません。
もう一か所重点的にチェックしていたのがこのバルコニー部分。
床合板の強度を確保するためには受け材を入れる必要があるのと、一部室内の下が屋外となるので湿気対策が必要になる部分。
ここはまだ、指示したとおりになっていなかったので、念には念を入れて再度施工方法を打ち合わせしました。
その他、お風呂を造る予定の部分の納まりを確認。
きちんと、レベル(高さ)が合っているかなどを確認します。
それにしてもこの構造材むき出しの屋根って美しいですよね。
耐久性の面、建築基準法の影響から隠さざるを得ませんがもったいないです。
そして、もう一つ確認したいのは窓からの眺め。
この時点で問題が発覚しても遅いですが、今回はサッシの発注がこれからだったので、ガラスの種類を再度確認しました。
私の設計の場合、高窓にしてカーテンなしで空を見れるようにしたりするので、それを隣家との関係で思ったように見えるかなどをチェックします。
そして、少し心配だったリビングの窓からの眺め。
こちらは斜めの壁となっていて、イメージするのが難しい部分。
実際想定したような切り取り方になっているかを確認しました。
撮影した写真に少し手を加えてみましたが、おおむね想定通りの借景となります。
もちろん、座る場所などによっても見え方は変わってくるのですが、満足です。
サッシが取り付くともっとイメージがわくんですけどね。
今はこれが精いっぱい。
その他、図面での打ち合わせなどを重ね少しづつ工事は進行しています。
梅雨に負けるな!
です(笑)
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