前回の配筋検査で問題が何点か見つかったのですが、その翌日にはコンクリートが打ち込まれるため、どのように確認するかがカギになります。
一般的にはコンクリートの打設まで現場で確認する事は稀です。
大概は写真や、コンクリートの配合計画書や、スランプ試験などの検査データをもって監理するわけですが・・・
今回のように施工の見落としがあった個所がきちんと施工されているかを確認する術は、直接現場に行くか、後日写真を提出していただくしかありません。
しかし、現場の写真をお願いしても「撮り忘れた」といって写真が手に入らないという歯がゆい経験を何度かしたことがあります。
また、違う現場の写真じゃない?と思われる写真を見せられることも。
ですから、可能な限り現場で自分の目で施工状況を確認したいのですが・・・
なんとこの日は娘の運動会と重なっているではありませんか。
工事の予定を運動会とずらさせるほど権力はないわけで(笑)
現場の進捗にこちらが従うほかありません。
しかし、コンクリートの打設予定が午後だったので、娘の出演種目が一通り終わったところで現場に確認するとコンクリートの打設が始まったばかりとのこと。
急いで現場に向かい懸念事項を確認しました。
まずは、間違いの判明した断熱材が正しく施工されているか?
断熱材の印字を確認すると「スタイロフォームAT」の文字が。
きちんと防蟻断熱材が使われていました。
コンクリートの打設は底盤部分はもう終わっていたので見える範囲だけでも確認をということで、もう一つの重大な施工見落としヶ所である地中梁部を確認。
きちんと鉄筋が増えているようなので一安心。
理想を言えばもう少し鉄筋の間隔をあけてもらいたかったのですが、ここでコンクリートの打ち込みを止めさせて直させるほどではないと判断しました。
さて、工事の紹介ですがコンクリートの打設はポンプ車から伸びたノズルから現場へと流し込みます。
職人さんはこのように腰に付けたリモコンで上手に操り、打ち込みを支援します。
コンクリートの打ち込みと同時にバイブレーターと呼ばれる振動棒をコンクリートに挿し、余分な空気を抜いていきます。
この作業が不十分だとジャンカと呼ばれる空隙が出来、コンクリートの強度が十分に発揮されず、劣化も早くなります。
また、打ち込みと同時に天端を均していきます。
自分の足跡を残さないように逃げながら施工します。
ポンプ車にはタンクローリーからこのように受け渡します。
タンクローリーは現場の接する道路によって大きさが決まり、今回は小さめのタンクローリーが何度も往復してコンクリートを運んできました。
ついでに荷受け書も確認。
きちんと発注したコンクリートの強度が合っているかなどをチェックします。
というわけで、次の生コン車が到着するまでに間が空くので2台分の打ち込みを見届けたところでこの日の現場監理はここまで。
現場で間違いやちょっとした手抜きが生じるのはやむをえないところもあると思います。
一番大事なのはきちんとその問題をチェックできて、是正する事。
今回はすんなり対応していただき無事工事の進捗にも影響なく進めることが出来ました。
と、そんな時に嫁さんから電話で娘のチームが勝利したとのこと。
う~~~んよかったよかった。
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