IHクッキングヒーターとガスコンロのメリットとデメリット比較

Last Up Date:10.11.22

IHガスの採用前にもう一度特徴を比較検証しましょう!

新築時に奥様がまず悩むのがキッチンの熱源。IHクッキングヒーターとガスコンロどちらを採用しようか検討する事になるかと思います。
本稿では建築家自らが参加したIHクッキング教室とガスクッキング教室の体験を踏まえてそのメリットとデメリットを紹介します。
それぞれ体験教室に行ったのが2007年6月であるのでそれぞれその当時より改善が進んでいるかもしれませんので詳細はその都度ご確認して戴きますようお願いします。
出来る限り中立な立場でメリットとデメリットを紹介しています。ですが、IHとガス双方のメーカーが示す資料を基に記載している為、必ずしもメリットやデメリットとしうまく区分できていない場合があるかと思います。
また、機種の改善によりデメリット等が補われている場合があります。(現に約三年の間にIHは目覚しい進化を遂げています)予めご了承下さい。

I’m Sorry

2010年に記載した記事なので現在はさらに改善されていると思います。
時間を見つけて再検証記事を書きたいと思ってはいるのですが・・・

IHクッキングヒーターのメリット&デメリット

IHクッキングヒーターの特徴

IHイメージ
IHとはインダクションヒーティング(電磁誘導加熱)のことで、磁力線で鍋自体を発熱させる仕組み。
火を使わずに調理が出来る為安全である事。
調理後に簡単にトッププレートを拭く事が出来る為、掃除がしやすく衛生的と考えられています。

IHクッキングヒーターのメリット

IHクッキングヒーターのメリットはなんといっても直接火を使わないので安全だという事。
特に冬場に袖の長い衣類を着て調理する際に、延焼する事故が多いのですがその心配がありまん。
そして掃除が出来やすく、綺麗なキッチンを保てる事です。
天婦羅調理の際にフライパンにフキンを掛けて油が飛び散るのを防ぎながら調理できるなどメリットがあります。

では、メリットを箇条書きにて挙げてみましょう。
IHコンロイメージ

  • 直接火を使わないので安全
  • トッププレートをさっと拭けるので衛生的・拭きこぼれも安心
  • 天板がスッキリしていてカッコイイ
  • 使用していない部分を調理スペースとして利用できる(狭いキッチンでは特に有効)
  • 調理本やといた卵などを近くに置きながらの調理も問題がない
  • 内装制限※1が適用されない為、自由な内装が可能
  • IHの調理風景

  • 天婦羅火災の危険が減る、揚げ物が簡単(新聞紙で蓋をする事が可能)
  • IHヒーターを利用すると電気代が安くなる(スマイル・クッキング割引・上限525円/月)
  • 高齢者や子供でも安心・安全
  • 夏場の調理も暑くない
  • 災害時の復旧が早い(ガスより電気のほうが先に復旧すると思われる)
  • プロパンガスを利用していたお宅の場合は買い替えメリットが高い
  • 保温が楽(焦げ付きを気にせず温度を保ち安い)

※1:内装制限とはキッチンの上に部屋がある場合には燃えにくい内装を使わなければいけない決まり

IHクッキングヒーターのデメリット

IHクッキングヒーターもメリットばかりではありません。
デメリットをキチンと把握した上で使用を検討する事が重要です。
最大のメリットである安全性も実は使い方を誤ると事故につながる事があります。
安全を過信する事が一番良くないと思っています。
ガスとIHの比較資料

  • 使い方を誤ると火事になる事がある(使用方法をキチンと守りましょう)
  • コンロを同時利用する際、最大火力を得られない事がある(内線規定で容量が決められているので)
  • 調理器具が重い(高齢者にはキツイ))(オールメタル対応なら従来どおり)
  • オールメタル対応では最大火力が出ない(3Kw火力のコンロでもアルミ・銅は2.6Kwまで)
  • 一定の大きさの鍋やポットしか使えない
  • 中華や肉厚のある料理が苦手(鍋底のみが高温となる為、縁が熱くならないし対流が起き辛い)
    IHの対流
    ※三菱電機製品はIHでも対流が起きるように工夫されているようです。(2010.05現在))
  • 日中の使用が多いと電気代はUPする
  • 冬場の調理が寒い
  • 油煙が拡散しやすい(上昇気流が発生しない為。IH専用のレンジフードを利用する事で対応可能)
  • 鍋やフライパンを持ち上げてあおりながらの調理が苦手(光センサー器具は改善されました) 
  • 慣れないと使えない(高齢の方は早めの導入が鍵)
  • 火の危険性を子供に伝えるチャンスを失う
  • 揚げ物に使う油の量が決まっており少量の揚げ物に適さない(守らないと火災の危険性有)※100~200g程度で調理可能な機種もあります(2010.05現在)
  • 海苔等の炙り調理が出来ない(ラジエントヒーター付きの器具は可能です)
  • 電磁波が少し心配(私は妊婦さんにはあまりよくないのではと考えています)

ガスコンロのメリット&デメリット

ガスコンロの特徴


ガスコンロはどなたもご存知かと思いますが、実はそれが落とし穴。
従来のコンロに比べ最新の機種は安全性や清掃性に優れた器具が多くあります。
それらの機能を知らずにIHに飛びつくのはちょっと勿体無いです。
ゴトクが外せ簡単に拭き掃除の出来るコンロや、全口センサー付きで安全性の高いガスコンロも発売されています。

ガスコンロのメリット

ガスコンロのメリットというと正直何を挙げて良いか迷う所があります。
それは、今までガスコンロが一般的で他に比較するものがなかったからです。
ここでは
IHクッキングヒーターや従来のガスコンロに比べて良い所
を挙げてみます。
ガスコンロイメージ

  • 高火力バーナーを利用する事が出来る
  • 中華などであおりながら調理できる
  • 料理が美味しい(私の感想です。特にハンバーグや餃子など)
  • 調理器具を選ばない
  • すぐ加熱するのですぐに調理を始められる(調理器具にもよる)
    ガスコンロお掃除
  • 意外と掃除も楽(ガラストップのコンロの場合・IHに比べれば劣ります)
  • 意外と安全(温度センサー完備で揚げ物も安心・IHに比べたら安全ではありません)
  • 直感で調理が出来る
  • 冬場の調理が温かい

ガスコンロのデメリット

ガスコンロのデメリットはなんといって直接火をかざすので危険があるという事。
ですが、それはIHと比べて危険という訳で利用方法を誤らなければ即火災に繋がるというものではありません。
従来のものに比べ安全装置も多数用意されているので、一度手に触れて確かめると良いでしょう。

  • 火の元が危険(特に高齢の方や子供にとって) 
  • 揚げ物火災の危険性が高い
  • 夏場の調理が暑い(充分に換気や空調対策が取れないキッチンでは厳しい)
  • 内装制限がある為、木などの燃えやすいインテリアを利用しづらい
  • 災害時に復旧が遅れる可能性がある(別途卓上IH等で充分対応可能)
  • プロパンガスの場合はガス代金が高い事も
  • 冬場結露する(空気を燃焼する為、水蒸気を発生する)

エコ的観点でのガスとIHの比較

エコという観点でガスとIHを比較してみると意外な答えが出てきます。
それはガスの方がエコ(エコロジー)だという事です。
エコノミーという指標ではIHが上回る事がありますが、それは政府の原子力発電所に投じている税金のおかげである部分が多く、実際はIHで調理する方がいっぱいCO2を発生する事になるんですね。

東京ガスの説明ですと

電気を発電する時に大量のCO2を発生していて、各家庭に届くまでの送電ロスが63%もあるという事。
一見クリーンなエネルギーの様に見えるIHですが、CO2発生量は都市ガスの2.7倍だという事です。

IH=クリーンでエコというイメージは実は間違っているのです。

オール電化という選択肢

IHクッキングヒーターを導入する時にセットで考えるのがオール電化住宅だと思います。
電化上手などの時間帯別割引料金を適用し、全電化住宅割引を使う事で更なる割引料金で電気を使う事が出来るメリットがあります。

しかし、日中の電気利用の多い家庭や断熱化されていない住宅の場合は空調コストがかさみ、かえって電気代が大きくなる事があります。
使用する家電製品や照明器具を確認し、日中の電気代を抑える事でオール電化住宅のメリットを高めましょう。

マンションなどの高気密高断熱の住居の場合は電気代が割安になる傾向があるようです。
戸建住居はマンションに比べ温熱環境が苛酷なため、利用方法によってはオール電化住宅の方がランニングコストが高くなることがあります。

また、最大のメリットはプロパンガスのお宅です。
都市ガスより割高なガス料金である事も多く、オール電化にする事でコストを抑えること出来ます。
また、新規でガス管を引き込むなどの工事費も抑えられるのでとても魅力的なプランです。

ガスとIHクッキングヒーターのまとめ

ここまでガスコンロとIHクッキングヒーターのメリットとデメリットを紹介しましたが、私自身どちらがいいというお勧めはありません。
ライフスタイルや導入する意図、お施主様の重視するポイントが何かという事で、どちらがマッチするかというのが変ってくるはずです。
特にこれらの設備機器は寿命があるもので、いずれ交換が必要になります。
子育て中は教育や手早い料理を重視しガスコンロを採用し、子供が独立後にIHクッキングヒーターに交換するという考え方もありますし・・・
逆に、子供に積極的に調理を手伝ってもらいたいのでIHを導入して危険を減らし、危険がなくなってからガスコンロに換えるという考え方もあって当然だと思うのです。
ただ、どんな選択をするにせよ、表面の利点ばかりを眺め選ぶのと、デメリットも把握した上で選ぶのとでは根本的に違うと思っています。
今回はそういう意図で、デメリットまで細かく説明させております。

また、そういったデメリットを補う対応を建築側で考え、プランニングする事も重要です。
ガスを選ぶのかIHを選ぶのか?
実は家造りにおいてとっても重要なポイントなのです。

ガスとIHクッキング教室体験のお勧め

IHクッキング教室電力会社・ガス会社がそれぞれクッキング教室を開催しています。
(東京であれば東京ガスと東京電力)それぞれの長短を詳しく説明しながら調理を体験する事が出来ます。迷われたら体験教室に参加することをお勧めします。(無料から数千円で材料費込み)
それぞれ、自社の利点のみをアピールしますので出来たら双方の体験会に参加すると良いと思います

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  9. SE工法(金物工法)のメリット・デメリット
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